動物病院で使用される薬を解説。犬の腫瘍(ガン)の治療のために動物病院で使用される、または処方される薬を紹介しています。

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犬の腫瘍(ガン)の治療のために動物病院で使用される、または処方される薬を紹介
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犬の腫瘍(ガン)に使う薬【ワンちゃんの医学マニュアル】

犬の腫瘍(ガン)に使う薬

悪性の腫瘍(しゅよう)であるガンには、細胞のかたまりとして大きくなる組織のガンと、悪性リンパ腫白血病のような血液のガンがあります。
組織のガンの治療では、増殖して大きくなった細胞のかたまりを摘出する手術をおこないます。
ただし、体力的に手術に耐えられない場合や、転移している場合、再発する可能性が高い場合などには、「放射線療法」や「薬物療法」などの補助的な治療をおこないます。
薬物療法で使用される薬の中心は、「抗ガン剤」です。

抗ガン剤

ガン細胞は、盛んに細胞分裂を繰り返していますが、抗ガン剤は、ガン細胞の細胞分裂を妨げるて、破壊する作用があります。
抗ガン剤には多くの種類があり、ガンの種類によって使い分けられます。
抗ガン剤の使用では、強い副作用があらわれると思われがちです。
しかし、犬は人間よりも副作用に強く、また、副作用に対処するための薬を併用することによって、その副作用をやわらげることができます。
なお、抗ガン剤は、動物病院で注射や点滴によって投与されます。
このページでは、家庭で服用させる薬について解説します。

●アルキル化剤
●代謝拮抗薬(たいしゃきっこうやく)
●抗腫瘍性抗生物質(こうしゅようせいこうせいぶっしつ)
●ビンアルカロイド
●チロシンキナーゼ阻害薬
●細胞毒性薬

アルキル化剤

ガン細胞のDNAに作用して、遺伝子情報に障害を与えることによって、ガン細胞を殺す薬が「アルキル化剤」です。
アルキル化剤は、リンパ腫に最も効果を示します。
他の抗ガン剤と併用するとによって、リンパ腫が完治することもあります。
白血病の治療にもよく使われています。

薬の効能

ガン細胞の遺伝子情報に障害を与える作用があるため、ガン細胞を殺す効果があります。
特に、リンパ腫に効果を示す抗ガン剤です。

薬の副作用

特に重大な副作用は見られません。

処方される薬

シクロホスファミド/クロラムブシル

代謝拮抗薬(たいしゃきっこうやく)

ガン細胞の細胞分裂を抑える薬が「代謝拮抗薬(たいしゃきっこうやく)」です。
増殖が盛んな細胞が持っている酵素を利用して、ガン細胞の細胞分裂を抑えます。
ガン細胞を直接攻撃する抗ガン剤ではないので、副作用が少ないというメリットがありますが、ガン細胞に作用する力が弱いため、他の抗ガン剤と併用して使用されることが多い抗ガン剤です。
リンパ腫の治療に効果があるため、よく使われています。

薬の効能

ガン細胞を直接攻撃するのではなく、ガン細胞が持っている酵素を利用して、ガン細胞の細胞分裂を抑える効果があります。
リンパ腫の治療によく使われる抗ガン剤です。

薬の副作用

特に重大な副作用は見られません。

処方される薬

メトトレキサート/シタラビン

抗腫瘍性抗生物質(こうしゅようせいこうせいぶっしつ)

抗生物質の中でも、特にガン細胞に有効な抗生物質を「抗腫瘍性抗生物質(こうしゅようせいこうせいぶっしつ)」といいます。
抗腫瘍性抗生物質は、腫瘍に対して高い効果を示しますが、副作用があらわれるというデメリットがあります。

薬の効能

ガン細胞の増殖を阻害する作用があります。

薬の副作用

副作用として、肺や心臓に異常があらわれるケースや、消化管障害があらわれるケースがあります。

処方される薬

ブレオマイシン/ドキソルビシン

ビンアルカロイド

細胞分裂を妨げる作用や、ガン細胞遺伝子の複製を妨げる薬が「ビンアルカロイド」です。
犬の性器のガン「可移植性性器肉腫」に高い効果を示すことで知られています。

薬の効能

ガン細胞の増殖を阻害する作用や、ガン細胞遺伝子の複製を妨げる作用があるため、ガン細胞を殺す効果があります。
犬の性器のガン「可移植性性器肉腫」に高い効果を示します。

薬の副作用

特に重大な副作用は見られません。

処方される薬

ビンクリスチン/ビンブラスチン

チロシンキナーゼ阻害薬

ガン細胞内の特定の分子を標的にして攻撃する薬が「チロシンキナーゼ阻害薬」という分子標的薬です。
ガン細胞内で異常に活発に働いている「チロシンキナーゼ」という酵素の働きを阻害することによって、ガン細胞の増殖を抑制する作用があります。
チロシンキナーゼ阻害薬は、ガン細胞の増殖を抑制するだけなので、副作用が少ないというメリットがあります。
チロシンキナーゼ阻害薬の中でも、「イマチニブメシル酸塩」は、犬の肥満細胞腫に高い効果を示すことで知られています。

薬の効能

ガン細胞内で異常に活発に働いている「チロシンキナーゼ」という酵素の働きを阻害することによって、ガン細胞の増殖を抑制する作用があります。

薬の副作用

特に重大な副作用は見られません。

処方される薬

イマチニブメシル酸塩

細胞毒性薬

抗菌薬として開発され、抗ガン剤としての効果が認められた薬に「シスプラチン」という薬があります。
シスプラチンは、ガン細胞のDNAの複製を妨げ、ガン細胞の増殖を抑える作用があります。
骨肉腫の治療薬として使用されています。

その他にも、白血病の治療薬として使われている薬に「L-アスパラギナーゼ」があります。
L-アスパラギナーゼは、ガン細胞が持つアミノ酸の一種である「アスパラギン」を分解する作用があり、ガンの成長を阻害する効果があります。
ただし、アレルギーや急性膵炎(きゅうせいすいえん)などを起こすという副作用があらわれることがあります。

処方される薬

シスプラチン/L-アスパラギナーゼ


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